はてなブックマーク - 自己肯定感を持てないまま大人になってしまったらどうしたらいいのか?〜乙武洋匡「自分を愛する力」を読んで〜
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2013111201

私は自分が好きではなかった。結婚し、子供を持ち、それでもずいぶんと変わったと思うが、自己嫌悪の精神はなかなか完全には抜け切れないものがある。

「自己肯定感」

この言葉が私の中で大きなキーワードになっているという事を自覚しつつあったタイミングで、この本に出会った。

でも実は読む前から、その答えはなんとなく予想がついていた。

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子は親を選べない

両親から愛され、認められてきた。だからこそ、僕の中で自己肯定感が育まれていった。

P.49

だよね。結局ここなんだよ。

私が家族と育児にこだわる、もう一つの理由 | サムリのブログ

私は、自分の父親と母親が嫌いです。嫌悪し憎悪しています。理由は沢山ありすぎて、ここでは書ききれません。

私のアイデンティティはここにあります。14歳の時の「父親と母親のような人間には死んでもならない」という決意が、アイデンティティの起点です。

産んでくれた事、育ててくれた事に感謝はありますが、人間として一切尊敬ができない。同じ血が自分にも流れている事にどうしようもないほどの嫌悪感があります。

自分が好きになれないのは、自分の身体に流れる血に嫌悪しているから。そう、私は親を嫌悪し憎悪している。

子は親を選べない。そして過去は変えられない。今更、自己肯定感を自力でどうやって育んだらいいというのだ?

自分の事しか考えられない親。どこを切っても出てくるのは「自分」「自分」「自分」

我執に囚われ続けているものの、己を語る言葉を一つも持たない。

子供にかける言葉を持たない。

何一つ子供に示す事ができない。

歪んだ固定観念に縛られ、自分たちが出来なかった事を代行させようという育児の果てに出来上がったのが、自己肯定感を持てずに大人になった、この私だ。(正確には私をはじめたとした兄弟たち。)

読み進めながら「畜生、畜生」と心の中でつぶやく他なかった。

素晴らしい両親がいなければ、自己肯定感は育まれないのか、、、、。

少しでもヒントがあるのではないかと思った自分がバカだった。私は途中で読むのをやめた。

視点を変えてみた

第一章で読むのをやめてしまったが、しばらくして視点を変えてみようと思い、「第三章 父親として」からもう一度読んでみた。

僕には手足が与えられなかった。それでも、両親から自己肯定感を与えてもらうことができた。だからこそ、いま僕はこんなにも幸せな人生を歩むことができている。ならばこんどは僕が父親として、息子に自己肯定感を育んでいく番だ。

P.184

そうだった。自分の自己肯定感なんてどうでもいいじゃないか。自分の過去も自分の親も変えられないけど、今私の眼の前にいる息子たちには、まさにこの自己肯定感が必要じゃないか。

過去を、親を、恨んでいる場合じゃない。

父のような、父になろう。

P.184

私はもう一度「第一章 息子として」に戻ってみた。そしてもう一度冷静に読んでみた。

乙武さんのお父さんについてもう一度しっかり理解したかった。

父は、こうして何の臆面もなく、家族に愛を伝えられるような人だった。

P.27

では乙武さんのお父さんのお父さんはどうだったのだろうか。

「とにかく、オヤジは怖い存在でしかなかったなあ。だから、何かを相談しようとか思ったこともないし、オヤジのまえで弱音を吐くなんて考えたこともなかった」

(中略)

だが父は、それと同じ道をたどることなく、自分の父親を反面教師にすることを選んだようだ。

P.28

そうだ。私は乙武さんのお父さんのようになればいい。

自分の自己肯定感なんかどうでもいい。息子たちの自己肯定感を育む事に邁進していけばいい。

彼らの父親として私は、今から行動できる。発言できる。未来を変えられる。

そうだ、そもそも私が少しづつでも変わってこれたのは、家族のおかげだ。息子たちが私を必要としてくれる事を実感する度に、私の心は充足感でいっぱいになってきた。

これが自己肯定感なのかもしれない。

息子たちの自己肯定感を育む努力をしていく事で、私は彼らから自己肯定感を与えてもらっているのかもしれない。

与えてくれなかった人、与えてもらえなかった過去を見てもしょうがない。

それよりも私が今「与える事ができる人」である事を自覚しよう。それが何よりも重要だ。

私の中の自己肯定感は、父親になれた事で、今育まれようとしているのかもしれない。その事に気づかせてくれたこの本に感謝。

2013年11月14日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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