はてなブックマーク - 助けてといえないロスジェネ世代の苦悩〜バガボンド36巻を読んで〜
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2013110101

頑張ればなんとかなると思っていた。

結果が出ないのは頑張りが足りないからで、さらもっと頑張らないといけないと。

でも頑張っても、頑張ってもどうにもならない時はどうしたらいいんだろうか?

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伊織と出会ってからのエピーソドはさらに私の心を惹きつける。

剣という一つの道を極めたはずの武蔵が、幾度と無く挫折感を味わう。頑張っても、頑張っても、一人では「個」ではどうしようもないという現実を突きつけられる。

武蔵のように一つの道を極めた事などない私だが、どうしようもない現実と己の非力さというものには激しく同調してしまう。

何かある、必ずどこかに答えがある。

そこに到達できていないだけだ。できる自分なら出来る。

でも出来ない。

もっと、もっと頑張らないと。

でも出来ない。

出来るようになるどころか、心はどんどん硬くなっていく。

気づくと、冷静に広い視野で物事を考える余裕を失っていた。

心も頭も硬くなり、自信を失い、私は心身共に病んでいった。

「助けてください」

私もこの言葉を出す事に激しい抵抗感を持って生きていた。

三人兄弟の長男として生まれ育った中で培われた兄としての責任感なのだろうか。それともロスジェネと言われる世代特有の症状なのだろうか?

クローズアップ現代10月7日放送「“助けて”と言えない~いま30代に何が」書き起こし – Imamuraの日記

昨日、30代の人は窮状に陥っても人に助けを求めないことが多い、という話をクローズアップ現代でやっていた。まさに自分の世代の話であり、食い入るように見てしまった。そう言われてみても「そうかなあー」と思っていたけれど、自分の命を賭してまで「助けて」の声を上げられない人もいるという話には慄然とした。

なぜ今の30代は「助けて」と言えないのだろうか – Imamuraの日記

今の30代がなぜ「助けて」と言えないのか、それは自分が育ってきた環境をまさか再現できないとは思わなかった世代だからということに尽きる気がしてきました。

なんとなく分かる気がする。私もまさにロスジェネ世代。

それにしても、今まで辛い事や苦しい事は何度もあった。それは全て乗り越えてきた。不妊に悩み心を病んだ奥さんを支えた事。奥さんのクモ膜下出血で倒れてしまった事。仕事を失い稼ぎがほぼゼロになった事。

誰にも弱音を吐かずに、乗り越えてきた。頑張ってきた。

なのにどうして今、この程度のことで躓いてしまうんだろう?

ここの所、私は何も見ても何を読んでも泣いてばかり。このバガボンドの最終ページを見た時にも泣いてしまった。

私も手を上げる事ができたからだ。

「助けてほしい」

奥さんに、仕事の仲間に、病院に、相談し助けを乞う事ができた。

周りに頼っていいんだよ。甘えていいんだよ。弱音を吐いてもいいんだよ。そんな優しい言葉をかけてくれる人が周りにいたおかげだ。

おかげで平穏な心を取り戻し、自分自身と冷静に向き合う時間を与えてもらえた。

明日はどうなるか、それはまだ何もわからないし解決はしていない。

それでも私は一歩前進したと思っている。

歩みは遅くなっても、歩みそのものを止めない為に。

 

2013年11月1日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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