はてなブックマーク - 知らないと地獄を見る!?「フリーランスに必要なバランス感覚」とは?
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フリーランスという働き方を辞める事にした。

Web制作の会社も入った事の無い俺が、ひょんな事から独立してから2年。

今月で2年間続けたフリーランスという名の将来性の見えない働き方を辞める事にした。

俺の経験が役に立つかはわからないが誰かの参考になればと願い、記録に残す事にした。

フリーランス8年目を迎えようとしている私が、このエントリーを読んで思った事。

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フリーランス=自由ではないよ

”自由”という言葉は確かに魅力的かもしれないが、その代償は限りなく大きい。

これ本当に多くの人が勘違いしていますね。ヘタするとそう錯覚している、フリーランス本人もチラホラいるから驚きます。

フリーランス=自由ではありません。フリーランスの直訳は自由契約。新しい仕事を受ける度に契約を結んでいく形態の業務を差します。

私がフリーランスになりたての頃、真顔で「昼間っからテレビ見れるから羨ましい」とか「昼夜逆転しちゃうでしょ」とか言う人がいて、本当に驚きました。

そんなルーズな生活していたら、2年と持たず廃業してしまいます。でもそれが世間一般のフリーランスのイメージなんでしょうね。

フリーランスとは、自分で自由に出来るのではく、何でも自分で決め、それに従って動いていかないといけないのです。

フリーランスはやることがいっぱい

フリーランスはやらないといけないことが沢山あります。

お金の計算、契約書の作成、営業や打ち合わせ、そして実作業、などなど。サラリーマンであれば、他の部署がやってくれていた事を全て自分でやらないといけないのです。

それは自分の中に、会社の組織図のような役割が存在し、それぞれの部署での意思決定をしないといけないという事です。

制作部、営業部、経理部、そして経営者(社長)それぞれの役割を一人で担い、それぞれの立場での冷静な判断がフリーランスに必要なスキルだと思います。

引用した記事の人は営業はネットを駆使し、制作のスキルを持つ事で、フリーランスとしてなんとか軌道に乗ったようです。

問題は「3桁を超える中規模案件」。これを受けた事で歯車が狂い始めます。

当然です。言わば彼は、社長、営業、デザイナーの3人しかいない会社の社長という立場で受けてしまったのと同じ事をしてしまったのです。(実際上記の3人しかいない規模の会社でもやばいという意味です。)

先ほど制作部と一括りにしましたが、制作部にはデザイナーとは別にディレクターという存在が不可欠です。

Web制作の会社も入った事の無い俺が、ひょんな事から独立してから2年。

Web制作の会社に入ったことがないという事は当然、ディレクター業務の経験もあるはずがありません。ディレクターのスキル、マネジメント能力がないと、これほどの案件は処理できないと私は判断します。

それを受けてしまった。

制作部にスキルの不足(マネジメント能力の欠如)があるにも関わらず、そこに気づかず(あるいは気づいたはいたが、金額の魅力に負けたか)経営者(社長)として誤った判断をしてしまったわけです。

一人ゆえの甘え

会社であれば、当然会議が開かれるでしょう。本来なら紛糾ものです。

社長はやれというが、制作部には人材が根本的に不足している。できるわけがない。仮に出来たとしてもマンパワーが途中で尽きる可能性が高い。経理部からは、そんな資金はうちにはない、リスクが高過ぎる。

各部署から、声が上がるはずです。

しかし一人であるフリーランスには、この冷静な分析がしにくい。きっと頭のなかには、その大きな金額だけで埋め尽くされていた事でしょう。

あなたが社員なら連日連夜徹夜で働けという経営者の元で働き続けたいと思うだろうか?
あなたが経営者なら社員を連日連夜徹夜で働けと指示を出し続けて、経営が立ちゆくと思うだろうか?

誰だってノーというでしょう。しかしこれが全て一人で決定し、行動するフリーランスになると判断できるはずの判断ができなくなりやすいのです。

フリーランスは正しく失敗しなといけない

もし私だったら、こんな案件受けません。お金は当然欲しいですよ。欲しいですが、失敗するのが目に見えています。

失敗を恐れ避けているのではありません。むしろフリーランスは正しく失敗しないといけないとさえ思います。

なぜなら、この激動の時代、いつまでも同じ事をやっていたのでは、先が見えないからです。常に新しい事に挑戦し、失敗し、失敗から多くを学び、次の挑戦の成功へとつなげていく。

これを続けて行かないとフリーランスとして続けていくことは難しいのだと、痛感しています。

ではなぜ、この案件の失敗は避けるのか?

簡単です。リスクが高過ぎるからです。失敗の痛手が大きすぎるからです。フリーランスにとって300万円の借金なんてとんでもないハイリスクです。

転んだ後に二度と立ち上がれない規模の失敗は、正しい失敗ではないのです。

仮に失敗しても、経験値が貯まる、次に生かせる、よし次だ。

失敗した時の事も冷静に分析し判断しておかないといけないという事です。

フリーランスに必要なバランス感覚

フリーランスに必要なバランス感覚とは、経営者(社長)、経理、営業、制作、各部署毎の判断、そして失敗した場合の時の事も、自分一人で頭の中で導き、それを冷静に俯瞰で見る事だと思います。

社長としてはやりたいけど、それは可能なのか?
制作としては経験したい事だけど、採算はあうのか?
先行投資が必要な案件だけど、ちゃんと回収できるのか?

いろんな側面から見る目が必要なんだと思います。

それでも受けたいなら

私は受けないと判断しましたが、どうしても受けたい、または受けられるようになりたいと思うのであれば、フリーランスという立場から卒業しないといけないと考えます。

法人化です。

融資を受けやすくする体制、そしてマネジメント能力を身につける、または能力を持つ人を雇う。

フリーランスの状態でなんとか受けたいと思うのであれば、自由に動かせるキャッシュを確保してから、同じフリーランスの仲間や外注ラインをしっかりと確保していつでもチームを作れるようになってから、だと思います。

フリーランスになるという事は全ての責任を誰にも頼らずに自分自身で負うことだ。

一個だけ違うと思うのは「誰にも頼らずに」というところでしょうか。確かに最終的に責任を負うのは自分自身ですが、それまでに誰にも頼らないで解決する事は不可能です。

「フリーランス=自由」というのが間違いである事と同じように「フリーランス=一人、孤独」というのも間違いだと思っています。

作業をするのは一人ですが、孤独のままではフリーランスを続けていくのは難しいです。契約ではなく信頼で繋がる結びつきなしには成立しないです。

相談したり、励まし合ったり、助け合える仲間を作っていく事もフリーランスではとても重要です。

実は私も大失敗したwww

偉そうなこと書いていますが、実は私も一昨年大失敗して、危うく廃業しかけていたのです。

私の場合、毎月安定した収入が入る大型の案件が柱にあって、開業から3〜4年ほどは本当に安泰でした。私はそれにあぐらをかいて、新規案件の開拓、新しいスキルの習得を怠ってきたのです。

そこへ突然のコストダウン。とてもじゃないけど受けられる金額ではありませんでした。仮に受けても家族を養っていける金額には到底足りませんでした。

結果その案件から撤退。ほぼ収入がゼロに近い所まで落ちました。

なんとかそこから這い上がれたのは、手を差し伸べてくれた方と家族の支えのおかげでした。運が良かったとしか言いようがありません。しかし、今運だけでまたあぐらをかく気には到底なりません。

感謝の心を忘れず、そして正しく挑戦と失敗を繰り返し、成長していく努力を続けて行きたいと思っています。

果たしてフリーランスは地獄か?

世間一般のフリーランスのイメージと実状は全然違います。だから安易にフリーランスになろうとか、ノマドになろうとか言い出すのはとても危険な事だと私も思います。

誰でもこなせる業務形態ではないです、きっと。

でも引用先の人が言うような「地獄か?」というと、私は全然そんな事はないと思っています。

大変な事は多々ありますが、許容範囲を自覚しその範囲内でリスクを取っていけば、借金をして廃業するような事にはならないと思います。

大切なのはバランス感覚と失敗のリスクを取りつつ前進していく事でしょうか。

だから決して華やかではないです。思った以上に地味です。自由で華やかで楽しいとかって安易なイメージでフリーランスになろうと思ったら、確かに「地獄」に落ちるかもしれません。

2013年1月25日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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