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年末に「世界で働くお父さん」という番組を見て泣けてきた。
正直な所、今私は、何回も同じ所でつまづいてしまう自分に苛立ち、焦り、自信を失い、これからどうしたらいいか分からなくなっていた。
元々フリーランス(個人事業主)という形態での働き方になりたくてなったわけではない。
私達夫婦について。映画「ぐるりのこと。」を観て | サムリのブログ
安定剤なしには眠れないような状態になり、一番ひどい時には、私すら拒絶し心を閉ざしてしまった奥さん。
離婚の二文字が頭をかすめなかったといえば嘘になります。
でも私は決めました。どういう結果になろうと二人で一緒にいよう。出来る限りの事をしようと。
不妊で悩み、精神的に不安定になってしまった奥さんを一人きりにしないために、どうしたらいいか考えた結果にあったのが、フリーランスという選択肢だけだった。当時は先々の事を考える余裕もなかった。ただただ今をなんとかしないといけないという一心だった。
フリーランスになって今年で9年目に突入する事になる。しかも今年で40歳。
私はキャリアを積んでいく上で最も重要な30代という10年間のほとんどを、フリーランス(個人事業主)として過ごしてきた事になる。
果たして私はこの10年間、何をやってきたのだろうか?
ただ目の前にある仕事を片付ける事にだけに追われ、何の実績も、何のスキルも磨いてこなかったのではないか?
去年は新しい分野に意気揚々と挑戦してみたが、蓋を開ければ求められてる事に何一つ答えられない日々。その果てに自信を失い、精神的に不安定になり、心療内科に通う事になってしまった。
常に頭にあった再就職も、思ったような仕事と賃金がマッチしないし、そもそも年齢で弾かれる。
どうしたらいいのか?どうしたいのか?
不安に押しつぶされて、冷静な判断ができなくなっていたと思う。
そんな時に見たのが最初に紹介した番組だ。
海外に単身赴任して働く、日本のお父さんたち。帰国は年に数回、留守の間の子供たちの成長ぶりには驚かされることも度々…。そんな海外で頑張るお父さんを、内緒で子供たちが現地訪問!
今私がフリーランスで在宅で仕事をしている事の有り難みを再確認した。
私は毎日、息子たちの顔を見て、話をして、お風呂に入って、絵本を読んであげる事ができている。
なんて私は恵まれているんだそう。そしてそれらが出来ない事の悔しさや悲しさを乗り越えて歯を食いしばって頑張っているお父さんたちに比べて、私はなんて情けないんだろう。
そう思ったら泣けてきた。
そして冷静に考えてみた。自分はどうしたいのか?
「家族とできる限り一緒にいたい」
やっぱりこれが私の核だ。家族の幸せが、私の幸せだ。息子たちの成長を日々見守っていきたい。
息子たちだけじゃない。
長男が1歳になったばかりの冬の事でした。夕方長男と二人買い物に出かける支度をしていた奥さんが、急に倒れたのです。病院に運ばれて脳を調べてみたら、クモ膜下出血であると診断されました。
あの時、私が在宅で仕事をして家にいなかったら、救急車を呼ぶ時間が遅れて、手遅れになっていたかもしれない。この時ほど、在宅で仕事をしていて良かったと思った事はなかったはずだ。
今なお複数の病気を抱えて生きている奥さんを支える為にも、在宅で働いている事はベストなのだ。これ以上最高な状態はないのだ。
不安は拭えないし先は見えてこない。でも一つだけ腹が決まった。
「どんな事があってもフリーランスとして生き残り続け、在宅として働き続ける」
これから悩み、行動する事は全てこのミッションの為だけにする。再就職は考えない。フリーランスとして収益を得る方法であればどんな形でも受け入れて、貪欲に実行していく。
同じようなことを何度となく思ってきたけど、常に再就職という逃げ道を用意して考えていた。まあ今となっては年齢的に再就職に逃げる事もままならないけどw
どうであれ、再就職はしないとキッパリと決める事で、少しだけ気持ちがスッキリした。何をどう頑張ったらいいのかという方向性が多少定まったからかもしれない。
フリーランス10周年をまず目指し、そして20周年、30周年への道のりを確立する為の方法を模索していきたい。