はてなブックマーク - 幸せとは何か?不幸とは何か?
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Bright Stars of Milky Way on the Dark blue Sky of Astronomy
Bright Stars of Milky Way on the Dark blue Sky of Astronomy / epSos.de

私の奥さんは、多くの大病を患ってきた。そして今も難病と共に生きている。そして、こんな事を今でも時々言う。

「私と結婚して損しちゃったね。」

「負担ばかりかけてごめんね。もっと健康な人と結婚したらこんな事にはならなかったのに。」

果たして私は彼女と結婚して損をしたのだろうか?

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息子たちを預ける保育園に、自分の子供を愛せないお母さんがいる。可愛いと思えない、イライラしてくる、一緒にいる時間が苦痛。

私達夫婦にとっては信じられない言葉が出てくる。どうして私たちには信じられないか?

私達夫婦について。映画「ぐるりのこと。」を観て | サムリのブログ

私たち夫婦は不妊症でした。

子供が好きで、保育の道を仕事に選び、早く結婚して、早く子供が欲しかった奥さんにとって、それは本当に辛い日々でした。

そう私達夫婦にとって子供を授かるという事は奇跡以外の何ものでもないからだ。

不妊で悩み続けた約5年間。奥さんは精神を病み、私達の心はすれ違い続け、二人の未来に明るい希望を見出す事が困難な時期だった。

それが今、可愛い息子二人に囲まれて私達は一緒に生きている。

どんなに私が手を伸ばしても拒絶し、心を閉ざしかけていた奥さんの魂を救ったのは、まぎれもなく息子たちの誕生だ。悔しいけど、私には出来なかった事を息子達はやってくれた。

子は鎹というが、夫婦の絆を取り戻し、壊れかけた奥さんの心を救ってくれたのは本当に子供達の存在。

だから、ただ可愛いというだけでなく、私の根底には子供達への感謝の思いがある。子供のいない生活なんてもう想像もできないし考えたくもない。

そうまで思うのは、やっぱり不妊で悩んだ5年間があったからだと思う。あの辛く苦しい日々を乗り越えたからこそ、今の幸せがあるのだと思う。

損なんかしていない。それどころか人生において何が一番大切であるかを教わり続けてきた。それなのにいつも辛く苦しい思いのをするのは奥さんばかり。代わってやれない事がなにより悔しかった。

クモ膜下出血で倒れた時もそうだし、今なお闘い続けている膠原病もそうだ。

普通で当たり前と思っていた日々がいかに大切であるか。私の今の人生の価値観を決定付けたと言ってもいい。

奥さんには申し訳ないが、ある意味で私は奥さんの病気に感謝している。多くの事を教えてくれたし、夫婦の絆を深めてくれた。何せ共に力を合わせて闘う敵がいるのだ。夫婦であると同時に、戦友でもある。互いの欠点を責めたり、喧嘩をしている暇なんてない。浮気の芽なんぞ生える余地すら無い。

だけど彼女には負い目があるんだろうな。

だからこうやって時々、そんな事を飽きもせず口走る。だから私は何度でも笑い飛ばす。

「損なんかしてるかボケ!」

 

2014年3月28日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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