はてなブックマーク - 私の心を掴んで離さないクリストファー・ノーラン監督作品の3つの共通点
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The Art and Making of The Dark Knight Trilogy

クリストファー・ノーラン監督の作品がとても好きです。なぜにこんなに私の心を鷲掴みするのか?それぞれの作品を振り返ってみると、そこに3つの共通点がある事に気づきました。

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愛するものを失った喪失感

メメント:妻
プレステージ:妻
ダークナイトシリーズ:両親と愛する人
インセプション:妻

主人公たちは、愛するものを失った喪失感を抱えながら生きています。物語の起点といっていいでしょう。

喪失から全ては始まっていきます。

復讐心

メメント、プレステージ、ダークナイトシリーズ。

彼らの喪失感は怒りを生み、復讐心へと変化し固執していきます。

人生の全てを復讐を果たすことに費やしていく姿は悲しく、痛々しさを感じます。メメント、ダークナイトでは、復讐心が満たされる事がありません。

死ぬまで抱え続けていくしかないのです。

アイデンティティの崩壊

メメント、プレステージ、インセプション。

自分自身もしくは、自分に置かれた状況に確信が持てない。自分は一体何者なのか?自分が自分だと確信できる根拠は?この世界が夢ではない証拠は?

振り返ってしまったら、考えてしまったら、疑ってしまったら、その瞬間にアイデンティティが崩壊してしまうからもしれない、とても不安定な状態を彼らは生き続けます。

ダークナイト・ライジングのエンディングに光明が

以上が今までの作品の共通点です。

メメントでは永遠に復讐が果たされることがありません。プレステージでは復讐心の果てに敗れます。インセプションはハッピーエンドのようにも見えましたが、果たしてあそこが現実世界なのか、まだ夢の続きなのか不透明なまま終わりました。

スッキリしません。悪く言うと後味が悪いのです。作品が終わっても、観終えた私達には、主人公たちの喪失感や復讐心、不安定な精神状態がベッタリと張りつているような感覚です。

私は、この心が揺さぶられる感覚がたまらなく好きなんです。

しかしダークナイト・ライジングは、他の作品とちょっと異なります。ライジングの名のごとく、最後は明るい陽の差す世界に昇ります。永遠に続くかと思われた復讐心と闇の象徴のゴッサムシティに決別することに成功するのです。

ノーラン節ともいうべき、後味の悪さがないのです。

これはもしかするとノーラン監督自身が、喪失感や復讐心といったテーマと決別したというか、一つ区切りをつけたのかもしれません。

製作としてはスーパーマン「マン・オブ・スティール」に関わっていますが、監督としての次回作はまだのようです。もしかしたら、新たなステージに踏み込んでくれるのかもしれません。

楽しみです。

メメントはマジで名作ですよ。

2013年2月1日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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