はてなブックマーク - チョコレートドーナツを観て呼び起こされた記憶達
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チョコレートドーナツ

小学生の頃、週に一度クラブ活動の時間があって、私は友達となんだかよく分からない活動を選択した。

名称は忘れてしまったが、ただ単に屋上で遊ぶというもの。他のクラブ活動には、たしかもっと学びのエッセンスがあったような気がするが、この単に屋上で遊ぶというのは、本当に屋上でボール遊びをしたり、鬼ごっこをしたり、だるまさんがころんだをする。ただそれだのクラブ活動だった。

1つだけ違ったのは、担当の先生が、障がい児クラスを受け持っていた方で、そしてその障がい児クラスの子供達と一緒に遊ぶという事だった。

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私も含め、一緒に入った友達はみんな、なんの偏見も持っていなかった。というか、偏見以前の問題として、何も知らなかった。

知らなければ偏見の持ちようもない。私達はなんの違和感もなく、一緒にいろんな遊びをして楽しんだ。

でも、だんだんなぜ障がい児クラスという別のクラスがあるのかが分かってきた。

私たちにできて、この子たちにできない事がある事。それは生まれた時からで、これからもそれはおそらく、ずっと変わらずに続いていくであろうという事を。

友人の一人は、彼らに特に優しかった。

クラブ活動の時間以外でも、登校中、下校中、廊下ですれ違う時にも気さくに彼らに話しかけていた。

私も含め、他の友人たちも、それがなんとなくカッコいいことだと思った。自然と彼のマネをしていた。気が付くと私達は積極的に障がい児クラスと関わっていった。

そんな事を思い出した。

それから何年も経ち、奥さんと知り合ったばかりで、まだ結婚していない頃。

奥さんは学童保育の先生をやっていて、その関係で、土曜日に奥さんと一緒にボランティアに行くことになった。

ボランティアの先は養護学校の学童保育だった。

そこでダウン症の少年の担当になった。彼の笑みをみて、私は小学生の頃のクラブ活動の時間を思い出した。

私の知るダウン症の子は、みんな心が穏やかで、優しくて、純粋だった。

養護学校の彼の笑顔はとても可愛らしかった。

そんな事を思い出した。

奥さんが妊娠した時、病院で染色体異常の検査をすすめられた。

「染色体に異常が見つかったからって、治せるわけじゃないんでしょ。」

奥さんはそう言った。

長い不妊治療を経てやっと授かった子供だ。病気だから、障がいを持っていると分かったら、産むのをやめるなんてとんでもない。

不妊治療では、そういったリスクが高まる事も承知していた。

「それに、ダウンちゃんって可愛いんだから」

奥さんはそう言って、染色体異常の検査を断った。

養護学校のあの子の笑顔が浮かんだ。

この作品をみて、そんな事を思い出した。

最近になって、養護学校のあの子が病気で亡くなった事を知らされた。たった半日会っただけだけど、どうしようもなく寂しかった。

本当にいろんな事を思い出した。

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2015年3月10日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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