はてなブックマーク - まさかのノーラン節に驚愕!トランセンデスで落胆した人はクレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんを観るといいよ
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映画「メメント」や「インセプション」そしてこの「プレステージ」に共通する、観終わった後の、なんともいえない不安感、気持ち悪さ。ゾワゾワした感じ。 「俺って本当に俺?そもそも俺とは一体何だ?」 「自分が自分である証拠、現実が現実である証拠とは?」 考えだすと答えを出すことの出来ない問いを投げかけて終わる、ノーラン節全開の映画なのです。ノーラン監督はつくづく、この精神がゾワゾワしてくる設定が大好きなのですね。

何回か紹介していますが、私はクリストファーノーラン監督の作品が大好きです。

自己の存在、あるいは今ある世界の存在が曖昧になり、不安定な心理状態を突きつける作品が多く、私はこれをノーラン節と呼んでおります。

トランセンデンスはノーランが監督はしていませんが、製作総指揮として関わり、過去のノーラン作品の撮影監督を務めてきたウォーリー・フィスターが初監督という事で、いわばノーランの弟子といってもいい存在。否が応でも、ノーラン節を期待してしまうのです。

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ところがです。映像は良かったんですよ、映像は。

設定も、魂をデジタルコピーするとか、ナノテクノロジーとか、攻殻機動隊とか銃夢などの日本のSF漫画が好きな人にはドストライクなテーマを扱っていて、それらの漫画も大好きな私としては、決して嫌いな展開ではなかったし、酷評というほどではなかったのですが、やはり如何せん、こうパンチがない。ひねりがない。そう、ノーラン節がないんですよ。

まあ、ウォーリー・フィスターは、あくまで撮影監督であって、クリストファー・ノーラン監督の全てを受け継いでいるわけではないので、期待するほうが間違っているのですが、それでも製作総指揮で関わってるし、コピーされたデジタルデータの自我なんて、まさにノーラン節にうってつけの題材じゃないですか。

なんかねえ。もうアッサリ。コピーされました。本人死にました。コピーが暴走したっぽいです。それ止めようとしました。はい終わり。

デジタルの自我が、自分を疑わないし、揺らがない。

メメントの主人公のように、自分の記憶を信じられない。プレステージの主人公たちのように、自分が自分であるという確信が持てない。自分とは何であるかが曖昧になる。

インセプションの登場人物のように、この世界が現実であるという確証がもてない不安に苦しむ。

そういった、観る者さえも、不安な気持ちにさせるノーラン節が一切ない事が残念でありませんでした。

ノーラン監督なら、実は本人生きてましたって、やるに違いない。本人とデジタルコピーを対峙させるに違いない。デジタルコピーの自我が揺らぐと思わせて、生身の本人の自我が揺らいでしまうなんて捻りを入れてくるに違いない。ああ、もったいない、もったいない。

なもんで、本当は見終えてすぐにレビューを書こうと思っていたんですが、こんな感じで残念な感想だったので、書くのをやめようってなったんですよね。

そこにきて、私の心を鷲掴みにしたのが、先日テレビ放送された、クレヨンしんちゃんのガチンコ!逆襲のロボとーちゃんですよ。

ロボットに改造されてしまった、しんちゃんのとうちゃん。

突然の事に戸惑う家族にとうちゃん本人。それでも家族を思う心に変わりがない事を知り、再び絆を取り戻す野原一家。

そこへ現れる、生身の本当のとーちゃん。

え?え?誰だ?お前?どういう事だ?おれがとーちゃんだろ?

生身のとーちゃんと対峙するロボとーちゃんの自我が一瞬揺らぐ瞬間、そこにはまぎれもないノーラン節があったのです。

これだよ、これ!ゾワゾワと来る、不安感。自分が自分だと信じていたものが崩れ落ちる瞬間の恐怖。

もうそこからロボットの方のとーちゃんに釘付けですよ。

そりゃ生身のとーちゃんを否定しなきゃ、自分が成立しないですからね。当然対立しますよ。

でも途中でだんだん気づいていくんですよね。

ああ、自分はロボットだ。コピーだ。

でも家族を思う気持ちだけは真実だって。

対立する二人のとーちゃん、でも思いはたった一つなんだという事に。

自我の揺らぎの後に訪れる、最期の対決。

みさえの「勝って!」の声に、反応するロボとーちゃんの表情とその決断が、切なくて、悲しくて、でもそこにもちゃんと愛があって。

ええ、泣きましたよww

クレヨンしんちゃんの名作といえば「オトナ帝国の逆襲」ですが、個人的には抜きましたね。クレヨンしんちゃんナンバーワン映画決定です。

トランセンデンスで落胆した人は是非、逆襲のロボとーちゃんを観るといいですよ。

テレビ放送はCMがかなり頻繁に入って、ちょっと気が散りました。今度DVDを借りてじっくりとまた観たいと思いますよ。ロボとーちゃん。

2015年4月12日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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