はてなブックマーク - 全ての父親に捧げる隠れた名作「オーロラの彼方へ」で涙せよ!
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同じ映画を数年後に見直すと評価が一変する事がある。

とても面白いと思った作品が、つまらなく感じたり。逆に何も感じなかったはずの作品に突然衝撃を受けたり。

当然映画が変わるわけがない。観る側の私が変わったという事だ。一回目と二回目の間の経験が、少なからず私を変えているという事だろう。

私自身が自覚する大きな要因は2つ。結婚し「夫」になった事と、子供が生まれ「父親」になった事。この事で映画の視点が根本的な部分で変化したと思う。

この「オーロラの彼方へ」の場合は、私が父親になった事で完全に評価が変わったといえる。

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最初に観た時の感想

最初にこの作品を観たのは、まだ結婚して間もない頃。その時はSF作品としてまあ面白いなあと感じたくらい。しかし父親になった今、改めて観なおしてみたら、不覚にも泣いてしまった。

SFであり、クライムアクションでありながら、何より父と子の熱い絆の泣かせる物語であった。

30年前に亡くなった父親と時間を超えて、無線機で話ができるようになるというタイムパラドックスから話は始まる。

最初に観た時の私の視点は、当然主人公。しかし私の個人的な問題から、主人公に感情移入が出来ない。それは私は父親と折り合いが良くないから。

具体的な理由については、伏せさせてもらうが、とにかく主人公のように父親への思いというものがない。よって何一つグッとくるものがない。

あくまでSF&クライムアクションという観点での評価に留まった。

そして今、父親になって二回目の鑑賞

しかし父親になった今、視点は否が応でも、主人公の父親にシフトする。そして自然に、私の息子たちを主人公に重ねてしまう。

観終わった時、30年後の息子たちを想像した。そして自分の中で「その時まで生きていたい」という強い思いがある事に驚いた。できる限り生きて、息子たちを見守っていたいと。

作品の父親も「30年後の息子に会いたい」その思いからタバコをやめる決心をする。何気ないシーンなのだが、うんうん頷いて涙腺が緩んでしまった。

今まで長生きしたいなんて思った事は一度もなかった。いつ死んだって構いやしない、そんな風に思っていた。死は恐いが、避けようがない。足掻いてもしょうがないと。

でも父親になった事で変わってしまった。

どこぞの映画のセリフではないが、死そのものへの恐怖よりも、息子たちと別れの日がある事に激しく恐怖した。できる限り息子たちと一緒にいたい。大人になって遠く離れて暮らす事になっても、それでも遠くから見守っていたい。

私が願う幸せとは何なのか。それを再認識させてくれた作品だった。

しかし、現実はSFのようにはいかない。決定的な死を回避する方法は存在しない。

いつか別れの日はくる。その日まで、子供たちと沢山の事を話しあおうと思う。くだらない事から大切なこと、どんな事でも。

まとめ

  • 父親必見の隠れた名作だ。
  • 頼もしい父親になりたいと思った。そして来るべき日に、息子たちに正しくバトンを渡せるように、口先ではなく身を持って、示していける存在になりたい。
  • デニス・クエイドもまた隠れた名優だ。
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2011年12月21日

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自己紹介

サムリ。1974年4月生まれ。東京都出身、埼玉在住。アメコミ映画に、仮面ライダー、ロボットアニメが好きな二児の父でフリーランスやっています。詳しいプロフィールはこちら

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